子育て家庭の「孤独・孤立」「産後うつ」の予防を目指すマチノワは、4月に徳島県で開設された「とくしま孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」に参加しています。
長引くコロナ禍により、「孤独・孤立」の問題が顕在化していて、当事者や家族の状況により、「求めている支援」が異なり、複雑かつ複合的な事案も多いことから、その解消に向けた支援には、行政だけでなく、NPO法人や社会福祉法人をはじめ、民間企業など、民間との連携が重要となるということで官民が連携し、誰ひとりとして「孤独・孤立」させない社会を目指すために、徳島県が立ち上げたプラットフォームです。
第1回情報交換会レポート
4月21日(金)にアスティとくしまで、第1回情報交換会が開催されました。
徳島県の子育て家庭への伴走支援を通してコロナ禍でさらに悪化した「産後うつ」や「孤育て」の状況を改善し地域づくりや居場所づくりを行って子育て環境の向上を目指す取組や組織について発表!
普段、行政や福祉の専門家として取り組まれている方々ばかりの中で緊張しました〜!
また、そのあとは、情報交換・グループ討議
情報交換では、4人1組でグループを作り、自己紹介や団体の活動紹介!
その中で、とても学びになったのが、「孤独・孤立問題の県民への啓発活動について」をテーマにグループ討議です。
1つめの討議の柱:「主な対象を誰にするか」(どんな人が孤独・孤立しやすいのか)
話し合いで出た意見
「仕事一筋の人(『中高年男性』)」
「育児中の母親(特に障がいのある子どもを育てている人)」
「頑固な人(支援を受け入れにくい人)」
「自発的に相談に行けない人」
「高齢者・子ども(自発的にサポートが必要と声を上げにくい人)」
「未成年、ひきこもり、大学生」
「ヤングケアラー(学校でキャッチできる仕組みが必要)」
2つめの討議の柱:「どのような方法で周知するか、いつ頃するか」
話し合いで出た意見
- そもそも自分が「孤独・孤立」にあると意識していない人が多い。
- 「孤独・孤立」の学習会、勉強会を開き、専門家にもっと教えてもらう必要がある。
- どのような媒体で広報しても、関係ないと思えば響かない。「我が事化」するスローガン・仕掛けが必要。
- 「孤独・孤立」の解消に向けた身近な地域での活動をもっと多くの人に知ってもらう。コミュニティーでの広報が重要。
- 顔の見える関係性が必要、訪問活動など出向いていく方法がよい。
- 自治会、民生委員など既存のシステムの活用。
- 本プラットフォームの参加団体で一斉に発信。
- SNSや新聞などのメディア。
- イベントなどを開き、企画から終結まで一括してボランティアでつないでいく一括巻き込み型。
- 緑の羽などの象徴的なシンボルの活用。
- 市町村からの手紙、通知など一斉に届く既存システムの活用。
- 自治体トップによるトップセミナーなどの啓発・訴求。
普段からサービスや専門窓口として携わってこられる方々のご意見はとても参考になり独自で自力で活動を続けてきたマチノワですが、目的達成にむけて、視野を広げながら、今後自分たちがどう活動していけばいいのか交流会の中でみえてきたものがありました。
これからも、こういった場を活用しながらよりよい活動へとつなげていきたいです。
徳島県の保健福祉部 保健福祉政策課、地域共生・援護担当のみなさん、ご一緒させてもらった参加団体のみなさんありがとうございました。